考え方の未来 2022 10 2

書名 縮小ニッポンの再興戦略
著者 加谷 珪一  マガジンハウス新書

「考え方が作る未来」
 この20年間、諸外国は、
経済の規模が2倍以上になった国が多いのに、
日本だけが経済成長していないと言われます。
 給料は経済の規模(GDP)に比例しますので、
諸外国は給料が2倍以上になったのに、
日本は給料が同じだと言えるかもしれません。
 この原因は、考え方が大きく影響していると思います。
「もう経済大国になったから十分だ」と考えるか、
「これは発展の第一段階に過ぎない。
これからさらに発展させるぞ」と考えるか、
考え方が未来を決めていくかもしれません。
 日本は前者の考え方が多かったのに対して、
アメリカは超大国になったのに、
後者の考え方を続けてきたと言えるでしょう。
 ただし、最近、アメリカは日本に似てきたと感じます。
今のアメリカは、政府にもFRBにも、
「アメリカを繁栄、発展させるぞ」という雰囲気はなく、
「超大国になったから十分である」という印象を受けます。
アメリカの「日本化」が始まったという感じがします。
 現状の問題点を解決できればよいという雰囲気であり、
繁栄、発展の考え方はないように思えます。
 アメリカが日本と同じような考え方になっていくか、
繁栄、発展の考え方を打ち出していくのか、
考え方が未来を決めていくと思っています。
 世界から「Japan as No.1」と言われた時代は、
「アメリカに追いつけ」という考え方が強かったのに、
今の日本は現状の問題点を解決できればよいという雰囲気です。
 実は、アメリカにも、こういう雰囲気を感じます。
アメリカの未来は日本かもしれません。





















































































































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